「エアコンが臭い…」 エアコンの掃除をハウスクリーニング会社などに依頼すると、1台あたり8,000円~15,000円程度の費用が掛かってしまいます。できるだけ費用をかけずにエアコンを掃除する方法ってないのかなぁ…と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、大手ハウスクリーニング会社に勤務し、多いときには1日6台のエアコンを洗浄した経験のある筆者が、Amazonやホームセンターで揃えることができる道具を使って、どこまで掃除できるのかを試してみました。
- どこまできれいにできるのか
- どれくらい費用を抑えることができるのか
- どのような手順で洗浄するのか
これらのポイントに注目しながら読んでいただければと思います。
エアコンを掃除するにあたり購入したもの・揃えたもの
ハウスクリーニングの業者がエアコンの掃除・洗浄をする場合、高圧洗浄用のコンプレッサーや専用の洗剤、洗浄用の養生カバーなどの各資機材を使用します。
これらと同等の資機材を揃えるとなると、最低でも4~5万円程度し、より使い勝手の良いものになると10万円までとはいいませんが、それに近いぐらいの金額になってしまいます。
そこまでの資機材を揃えなくても、ある程度の掃除・洗浄はできるのではと思い、今回は以下のものを購入しました。
エアコン洗浄スプレー
ドラッグストアやホームセンターでも見かけたことがあるのではないでしょうか?
この洗浄スプレーは、エアコンの熱交換器(アルミフィン)部分を洗浄する用途で使われるのですが、今回は、ファンの部分もこれで洗浄します。
加圧ポンプ式高圧洗浄機
今回は、熱交換器(アルミフィン)だけでなく、ファンも洗浄するということで、加圧ポンプ式高圧洗浄機を購入。用途としては、噴霧した洗浄スプレーを汚れとともに洗い落とすことです。
壁掛けエアコン洗浄用カバー
熱交換器(アルミフィン)のみの洗浄であれば必要ないかもしれませんが、ファンも洗浄スプレー+水で掃除するので購入しました。
Amazonなどで「エアコン洗浄用カバー」と検索するとかなりの数がヒットしますが、ビニールの厚みがある程度あるものを選ぶといいでしょう。注意点としては、大きい部屋用のエアコンになると、サイズが大きくなるので、掃除・洗浄を予定しているエアコンの外周がどれくらいかを事前に測っておくことをおすすめします。
テープ付き養生シート(マスカー)
エアコンの電源部分やルーバーを動かすモーター部分、エアコンの吹出口付近などを養生するのに使用します。今回のエアコンの掃除・洗浄では、かなりの水を使用しますので、このテープ付き養生シートは必須のアイテムと言っても過言ではありません。
Amazonでも購入できますが、養生シート部分の幅が300mmの商品が売り切れになっていることが多く、売っていたとしてもホームセンターで購入する方が安価で手に入れることができるということもあり、購入する場合は、お近くのホームセンターを探した方がいいかもしれません。
ぞうきん
水を使用しての掃除・洗浄ですので、ぞうきんの枚数は揃えておいた方がいいでしょう。
もし、普段使用しているぞうきんがあるのであれば、わざわざ購入することはありませんが、2~3枚程度しか用意ができないようであれば、購入しておきましょう。できるならば、10枚程度揃えておくと安心です。
コーキングヘラ(9mm/ステンレス製)
画像には写っていませんが、ステンレス製のコーキングヘラはあると便利です。
引用元:モノタロウ「 PELICAN(ペリカン) コーキングヘラ」
洗浄用カバーをエアコンの背部へ入れ込んだり、手の届きにくい場所を拭き上げたりするのに重宝します。今回、掃除・洗浄するにあたり、用意するのを忘れてしまったため、代替品としてステンレス製の定規を使用しました。
使い古した歯ブラシ
これも画像には写っていませんが、洗浄前に熱交換器(アルミフィン)部分のホコリを取ったり、洗浄時に熱交換器(アルミフィン)部分を軽くこすったりするときに使用します。
以上が今回揃えた道具です。 費用的には5,000円くらいでしたので、エアコンの掃除をハウスクリーニング会社に依頼するよりもかなり費用を抑えることができます。では、実際にこれらの道具を使用してエアコンの掃除・洗浄をしてみたいと思います。
自分でエアコンの掃除するための手順と注意点
まずはじめに、ここで紹介するエアコンの掃除・洗浄は、かなりの量の水を使用します。エアコンの汚れの状態や養生の仕方によっては、水漏れや故障してしまう恐れもあります。
ですので、これから紹介するエアコンの掃除・洗浄を試される場合は十分に注意して行っていただけますようお願いいたします。万が一、故障や損傷してしまった場合の責任は負いかねますので、予めご了承ください。
また、お掃除機能や空気清浄機能が付いているエアコンがあるのですが、この場合、カバーを取り外す際に簡単に取り外しができればいいのですが、ある程度経験がないと難しい場合もあるので、これらの機能が付いている場合の水を使った掃除・洗浄はハウスクリーニング会社へ依頼した方がいいでしょう。
現状のエアコンの汚れ具合を確認
手順を紹介する前に、エアコンがどれくらい汚れているのかをご覧いただきます。
エアコンのフィルターを外した状態の画像です。 熱交換器(アルミフィン)部分には多少ホコリがついていますが、それほど汚れているという状態ではありません。
ただ、その手前のカバーにはホコリとカビが付いています。ということはおそらく、熱交換器(アルミフィン)部分の見えない箇所にはホコリとカビは発生していると考えられます。
エアコンの吹出口から撮影したものです。 ルーバーと吹き出し部分にカビが付いているのがお分かりいただけると思います。また、この画像ではファンの部分は写っていませんが、ファンにはホコリとカビがしっかりと付いている状態でした。
では、今回、Amazonやホームセンターなどで揃えた道具でどこまでエアコンを掃除・洗浄できたのか。手順を含めて紹介していきます。
エアコンのコンセントを外す
まず、エアコンのコンセントを外してください。
もし、現段階でエアコンを使用している場合は、リモコンにて運転を停止し、10分ほどしてからコンセントを外すようにしてください。
これは、リモコンで運転を停止すると室内機の動きは止まりますが、室外機はしばらく稼働していることがあるためです。室外機が遅れて運転を停止するエアコンもあるので、10分程度そのままにしておいてください。
もし、エアコンのコンセントが周辺にないという場合は、ブレーカーを落としてください。
エアコンのカバー等を取り外す
次に、エアコンのカバーを取り外します。
エアコンのカバーは吹出口の下の方で、ネジを使って止められていることがほとんどです。ネジを隠すためのカバーがしてあるのですが、実際に確認すればすぐに分かるかと思います。
ネジを隠しているカバーを取り、ネジを外してください。
ネジを外した状態でカバーを軽く前に引っ張ってやれば外れることもあるのですが、メーカーや機種によっては、カバー上部がしっかりとフックされていることもあるので、外れない場合は熱交換器(アルミフィン)部分から手を入れて、カバーを上にグッと持ち上げてやると外れやすくなります。
注意点として、画像を見ていただくと、エアコン中央部分に運転やエラーなどを知らせるランプが配置されています。機種によっては、この部分もカバーにネジ止めされていることもあるので、あらかじめネジを外しておいてください。
ルーバーの取り外し
エアコンの吹出口に付いている、風の方向を調整する羽の部分を「ルーバー」というのですが、これも取り外してしまいます。
これを取り外しできると、養生やファン部分の掃除・洗浄が非常に楽になるのですが、メーカーによっては取り外しにくくなっているものもあります。
プラスチック製なので、多少グイッと曲げても折れたりはしないので、少し力を加えれば取り外せますが、年数が経っていたりすると折れてしまうこともあるので、折れそうだなと思ったら諦めてください。
ちなみに、画像のエアコンはルーバーが2つあるタイプで、1つは簡単に外せましたが、もう1つは怪しかったので外さずにそのまま掃除・洗浄することにしました。
エアコン中央部のセンサー取り外し
前述したように、今回掃除・洗浄したエアコンには中央部に運転やエラーなどを知らせるランプを含むセンサーのようなものが付いていましたので、そちらを取り外しました。
エアコンに向かって右側の基盤等が収められている箇所から配線され設置されているものでしたが、爪で引っ掛けているだけの状態でしたので簡単に取り外しができました。
このようなセンサーが付いていなければ、この手順は飛ばしてもらってもいいのですが、もし、取り外しが難しい場合は無理をせず掃除・洗浄を諦めた方がいいかもしれません。
取り外したエアコンカバーの洗浄
取り外したエアコンカバーを洗っていきます。
使い古したスポンジと食器用中性洗剤を使って、庭の水道や浴室で洗うのがいいかと思います。
あまり力を入れて洗うと割れてしまいますので、力加減には注意してください。洗い終わったら、立て掛けて乾燥させてください。
熱交換器(アルミフィン)部分の事前清掃
熱交換器(アルミフィン)部分にホコリが付着していることが多いので、事前に取り除いておきます。ここでは、使い古した歯ブラシと掃除機を使用します。
使い古した歯ブラシを熱交換器(アルミフィン)の目に沿って優しくこすっていきます。それと同時に掃除機でホコリを吸っていけばOKです。
ただ、直前までエアコンを使用していた場合、とくに夏場であれば、結露が発生している状態になっているので、掃除機でホコリを上手く吸えない状態になっていることもあります。
その時は、使い古した歯ブラシでこすった際に付着したホコリをぞうきんなどで取り除くといった方法で表面のホコリを除去してください。
エアコンの基盤や周辺の養生
エアコンの洗浄液や、汚れを洗い流す水が飛び散って壁に付着したり、基盤や電気部品に水がかからないように養生していきます。
基盤部分の養生
壁に汚れが飛び散って取れなくなるというのも困りますが、なんと言っても「エアコンが動かなくなる」方が一番困ります。
ですので、基盤部分は丁寧かつ慎重に養生していきます。
まず、テープ付き養生を熱交換器(アルミフィン)のギリギリのところから貼り付けていきます。テープ側から見て、隙間が極力できないように、きれいにピタッとテープを貼ります。
エアコン上部の壁ギリギリまでテープを貼り付けたら、養生部分を開き、基盤部分をすっぽりと覆います。このとき、コーキングヘラなどを使って隙間ができないように、養生部分のビニールを基盤の後ろ側まで入れるようにします。
注意点として、ルーバーを動かすモーターは基板側(エアコンに向かって右側)に付いていることが多いのですが、まれに左側に付いていることがあります。
今回掃除・洗浄したエアコンは見事に左側でした… ですので、その場合は、モーター部分だけでなく周辺も含めて養生していくようにしてください。
エアコン洗浄用カバーを使って養生
実は、エアコン洗浄用カバーを購入したのはいいのですが、エアコンのサイズが大きく入らなかったため、カバーの両サイドを切断し、延長のためにビニールを継ぎ足して養生しています… ですので、若干見栄えはよくありませんが、天井部分や横に水や洗浄液が付着したり、吹出口から出てくる汚水をバケツに流す仕組みはなんとか保てています。
家庭用の壁掛けエアコンであれば、こんなことしなくても洗浄用カバーがスポッと入ると思われます。 洗浄用カバーを付けるときの注意点としては、コーキングヘラなどを使ってエアコンの背面にしっかりと入れ込むことです。これにより、洗浄の際に使用した水が背面に入り込むのを防ぐことができます。
エアコン吹出口の養生
「なぜこんなところを養生するの?」と思われたかもしれません。
まず1つは、エアコンカバーをネジ止めする部分から汚水がエアコンの背面に流れていかないようにするためです。それともう1つは、ファン部分を洗浄するときに流れてくる汚水を洗浄カバーの排水口へ上手く誘導してやるためです。
少々面倒に思われるかもしれませんが、念には念を入れておくといいでしょう。
注意点としては、テープを貼り付ける箇所は事前にきれいに拭き上げておいてください。カビが付いていたり汚れていると洗浄中にテープが剥がれてきてしまいます。
エアコン洗浄スプレーの噴霧
養生ができればいよいよ洗浄です。
エアコン洗浄スプレーを熱交換器(アルミフィン)とファンおよびその周辺部分へ吹き付けます。少し贅沢な使い方になるのですが、熱交換器(アルミフィン)でスプレー1本、ファンとその周辺にもう1本という形で2本使ってもいいでしょう。
注意点として、洗浄スプレーは熱交換器(アルミフィン)に対して垂直に当たるようにスプレーしてください。
それから、ファン部分はスプレーを持っている反対の手を使って、ファンをゆっくり回しながらスプレーすると全体的に吹き付けることができます。
それと、スプレーを使う前はよく降ってください。実際に使ったときに、振り方が甘く霧状にスプレーが発射されず、顔に洗浄液が跳ね返ってきてしまいました。「スプレーを使う前はしっかり振る」これは必ず行ってください。
洗浄液を加圧ポンプ式高圧洗浄機で洗い流す
エアコン洗浄スプレーは本来、熱交換器(アルミフィン)を洗浄するために作られているものですので、水で洗い流すリンス作業は必要ありません。
ただ、この洗浄液が残った状態だと、新たなカビの発生原因にもなってしまいますので、今回は洗浄スプレーは「汚れを落とす」「汚れを浮かす」ために使用し、加圧ポンプ式高圧洗浄機で洗浄液と汚れを落としていきます。
まず、熱交換器(アルミフィン)部分をしっかり洗浄していきます。
加圧ポンプ式高圧洗浄機をスタンバイして、洗浄スプレーと同じように熱交換器(アルミフィン)に対して垂直に水を吹き付けていきます。
ちなみに、この熱交換器(アルミフィン)部分の洗浄で使用した水の量は5Lくらいです。加圧ポンプ式高圧洗浄機に2Lの水が入りますので2回ほど水を足しましたが、洗浄液をしっかりと洗い流したいので、このくらいの水の量を使用した方がいいかもしれません。
気をつけておきたい点として、エアコンの基盤部分や電気部品付近へは極力水がかからないようにしてください。 少し極端な言い方になってしまいますが、基盤付近や電気部品付近は多少汚れが残ったとしても、それほど臭いの原因になることはないと思われます。
動かなくなってしまっては元も子もないので、この点は注意してください。次に、ファンおよびその周辺部分を洗浄していきます。
こちらも洗浄スプレーを吹き付けたときと同じように、片手でファンを回しながら水で洗浄してください。ファンを洗浄するのと同時に、ファンの後ろ側やルーバーもしっかり洗い流してください。
目安としては、臭いをかいだときにエアコン洗浄スプレーの臭いがしなくなってるくらいまで洗浄します。
落としきれなかったカビをぞうきんで拭き取る
高圧洗浄用のコンプレッサーを使用した場合でもそうなのですが、どうしてもカビが落としきれない箇所がでてくきます。そういった場合は、コーキングヘラとぞうきんを使用して拭き取っていきます。 ぞうきんを吹出口の中に入れ、コーキングヘラでぞうきんを動かしカビを拭き取ります。
併せて、ルーバーなども一緒に拭き上げていってください。
組立前の動作確認
吹出口以外の拭き上げが終わったら養生を外していきます。
エアコン洗浄用カバーの濡れた部分をサッと拭き取り外します。その後、テープ付き養生で養生した基盤部分と電気部品部分の養生を外します。このとき、吹出口に貼り付けた養生は運転時に使用しますので外さないようにしてください。
基盤部分と電気部品部分に水気がないかをしっかり確認したあと、コンセントを差し込みます。ブレーカーを落としている場合はブレーカーを上げます。
リモコンを使い、送風モードにして運転開始します。
このとき、吹出口からファンに残っている水が飛び散りますので、吹出口に貼り付けている養生でガードします。しばらくすると、水が飛び散らなくなりますので、吹出口の養生を外してください。
このとき、養生を付けていた部分を丁寧にぞうきんで拭き上げます。
エアコンが運転中ですので、吹出口の中にぞうきんが入り込まないように注意してください。間違って指やぞうきんを突っ込んでしまうと、ファンが破損し交換しなくてはいけなくなってしまします。
ルーバーとカバーの取り付け
ルーバーとエアコンのカバーを取り付けていきます。
ルーバーに関しては、折れないように丁寧に取り付けていきます。エアコンのカバーは、ネジ穴をしっかり確認し、そこに合わせながらはめていきます。カバーがしっかりハマったかどうかを確認するには、軽くて前に引っ張って外れなければOKです。
自分でエアコンの掃除・洗浄をしてどれくらいの汚れが落とせたのか
エアコン洗浄用カバーを伝ってバケツに流れた汚水がこれです。
これは、ファンおよびファン周辺部分に付いていた「ホコリ」や「カビ」です。熱交換器(アルミフィン)部分の汚れはというと、ドレンホースを通って室外に排出されています。
今回は写真を撮り忘れてしまったため、ここではご覧いただくことはできないのですが、この画像に近いくらいは汚れていたのではと思われます。
エアコンをできるだけきれいな状態に保つための掃除方法
せっかく掃除・洗浄したので、できるだけキレイな状態を保ちたいですよね。ここでは普段できる簡単な掃除方法を紹介します。実際に、筆者がハウスクリーニング会社に勤めていた際、お客さんに伝えていた内容ですので実践してみてください。
エアコン本体部分や周辺のホコリを掃除機で吸う
普段、部屋の掃除をするときは掃除機を使うことが多いと思うのですが、このときにサッとエアコン本体や周辺のホコリを吸ってください。
フィルターを取り出したりすることなく、表面のホコリを取るだけOKです。
これを週1~2回程度行なうだけでも、フィルターの汚れなどが変わってきます。
エアコンのフィルターを掃除・洗浄する
エアコンシーズン時は月に1回程度、エアコンのフィルターを取り外し、掃除・洗浄を行ってください。
掃除・洗浄方法については、まず、フィルターに付着したホコリを掃除機で吸い、除去しきれなかったホコリや汚れについては、浴室や庭などで中性洗剤と使い古した歯ブラシを使って洗浄していきます。
注意点として、歯ブラシでこする際、フィルターの目が広がらないように優しくこすってください。あまりグリグリと力を入れて洗うと、ホコリをキャッチする能力が落ちてしまいますので、丁寧に優しく洗浄してください。
あとは、水で洗剤をよく洗い流して、乾燥させればOKです。
基本的には、この2つの掃除を行なうだけでもエアコンの汚れ方は変わってきます。あと、掃除方法ではないのですが、以下の2つも併せて実践するといいかもしれません。
- エアコンを運転停止する前に15分~20分程度、送風モードに切り替える(夏場)
- エアコンを使わないシーズンはカバーをしておく
①に関しては、夏に使用する際の注意点となるのですが、冷房の場合は熱交換器(アルミフィン)部分が結露しますので、送風モードにすることで、できるだけ結露で発生した水分を失くすことが目的です。
15分~20分程度では完全に水分を失くすのは難しいのですが、しないよりは確実にいいです。 ②は、カバーをすることでホコリを付着するのを防ぎます。
使っていない間でも熱交換器(アルミフィン)や吹出口にホコリが付いてしまいます。少し面倒に思われるかもしれませんが、実践してみてください。
そして、キレイな状態を保つのであれば、1~2年に1度はハウスクリーニング会社にエアコンの洗浄をしてもらうのがよりベストです。
市販の道具でエアコンを洗浄した際に気がついたこと
今回、市販で手に入る安価な道具でエアコンを掃除してみて、色々と気づきがありました。
エアコン洗浄スプレーはやはり微妙
エアコン洗浄スプレーを販売しているメーカーは色々と研究・開発をして製品化していると思うのですが、如何せんスプレーの圧が微妙です。
これくらいのスプレー圧では熱交換器(アルミフィン)の奥まで洗浄できているかどうか疑問です。
そこまで市販の商品でそこまで求めるのは酷かもしれませんが、これだと、熱交換器(アルミフィン)の表面付近の汚れはある程度落とせるかもしれませんが、その汚れを熱交換器(アルミフィン)の奥に追いやっているだけになる可能性もあります。
エアコンの汚れ具合にもよるのでしょうが、設置してから5年以上経っているなどの場合はハウスクリーニング会社に清掃依頼した方がいいかもしれません。
加圧ポンプ式ハンディ高圧洗浄機の水圧がそれほどだった
加圧ポンプ式ハンディ高圧洗浄機の水圧が想像していたより弱かったという点です。
使えないというほどではないのですが、やはり高圧洗浄用コンプレッサーを使用したときの水圧と比べると歴然とした差がありました。
当然といえば当然なのでしょうが… それと、2Lの水が入って非常に便利なのですが、吹出口やファン部分を水洗いする際に満杯の水を入れると少々重く感じてきます。これらの点は少々マイナスだったかなというのが正直な感想です。
エアコン洗浄用養生カバーが意外と使える
市販の商品ということで、そこまで期待はしていなかったのですが、実際に手にとってみるとビニールはそれなりに厚みがあり、複数回使用しても大丈夫そうな印象がありました。
それに、汚水を流す構造も割としっかりしていました。 仮に、家に3台のエアコンがあり、それら全ての洗浄に使用してもおそらく問題ないかと思います。丁寧に使用すれば、次の年も使用できるのではないでしょうか。
さいごに
市販の道具を使ってどこまでエアコンの掃除・洗浄ができるのだろうと思い実践してみたのですが、割と汚れも落とせたので良かったかなと思っています。
もし、この記事を読んで「自分でやってみよう」と思われたのであれば、エアコン本体カバーの損傷や基盤部分などの養生は十分気をつけて作業を行ってください。