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タイヤの溝やヒビは大丈夫?購入・交換の目安は?

タイヤの溝やヒビは大丈夫?購入・交換の目安は?

桜前線も北上し、ゴールデンウィーク近づきドライブシーズンがやってきました。降雪地域でもまとまった積雪の可能性も少なくなり、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換も進んでいます。

ノーマルタイヤを装着する際にはタイヤの残り溝やヒビ割れなどタイヤの状態をチェック、スタッドレスのいらない地域の方々は、このタイミングで装着タイヤの状態をチェックし、パンクなどタイヤのトラブルを回避しなければなりません。

今回は、タイヤのトラブル防止のためのタイヤのチェック方法やタイヤ購入の目安となる症状についてまとめてみました。

目次

JAF出動 高速道路での3割はタイヤトラブル

JAF(日本自動車連盟)が出動したトラブルのうちタイヤのトラブルが一般道では1割、高速道路では3割となっています。

高速道路でのトラブルは破裂(バースト)が多く、修理不能なことが多くなっています。破裂の場合には、スペアタイヤがあれば交換可能ですが、パンク修理キット搭載車の場合には、修理不可能ですので注意が必要です。高速道路でのタイヤ破裂は大事故につながりかねません。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)「タイヤ:トラブルの現場から」

タイヤのヒビは大丈夫?ヒビの種類について

タイヤは、ゴムを含めて様々な材料により作られています。

ゴムの特性として、時間の経過とともに劣化します。クラックと呼ばれるタイヤのヒビがサイド部分に発生してきます。これは、オゾンや紫外線の影響によりゴムが劣化し発生するもので、軽微にヒビであれば問題無く使用可能です。

しかし、製造から5年を経過したタイヤは、定期的に点検を受けるとともに、残りの溝があっても10年を超えたタイヤは新しいタイヤに交換することをおすすめします

引用元:株式会社ブリヂストン「タイヤのキズやヒビ割れについて」

タイヤのヒビが深くなり、タイヤ内部のタイヤコードと呼ばれる部分まで達するようなクラックになった場合には、タイヤが破裂(バースト)する恐れがありますので早めの交換をおすすめします。また、タイヤの溝の部分にも多くのクラックが目立つようになったら新しいタイヤを購入することを検討しましょう。

また、タイヤを縁石にぶつけたりして外傷がある場合には要注意です。

タイヤサイド部分が欠けていたり、切れていたり、タイヤコードに達しているダメージがあれば走行中タイヤが破裂する可能性が高くなります。特に、高速走行を予定している場合には高速道路でのタイヤ破裂を招き、大事故を招きかねません。

早めの交換をおすすめします。また、タイヤを縁石にぶつけたり、こすったりした場合には、タイヤのサイド部分にコブのような膨らみが出ることがあります。このコブもタイヤ破裂の原因になりますので、この場合も早めのタイヤ交換をおすすめします。

クギやネジがタイヤに刺さってしまった場合は?

走行中に、クギやネジを拾ってしまいタイヤに刺さってしまうこともあります。刺さっているのを確認したら、その状態で空気が抜けていることが確認できない場合には、そのまま注意して走行し、早急にタイヤの修理が可能なカーショップやタイヤ専門店、ディーラー等に持ち込みましょう。

絶対にペンチなどで抜いてはいけません。抜いた時点で空気は全部抜けてしまいます。

タイヤの接地面(トレッド面)に刺さった場合には、タイヤ修理が可能です。しかし、サイド部分に刺さっている場合は修理ができません。修理したタイヤのエアー漏れが目立つようになった場合には4本まとめて交換することをおすすめします。

残り溝は大丈夫?スリップサインに注意

タイヤの溝が浅くなると、駆動力の低下、ブレーキによる制動力の低下を招きます。特に、雨の日の高速道路での走行時には排水性能が低下し、タイヤが道路の水面に浮くことでハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります

タイヤの残り溝が1.6mm以下になるとタイヤは使用不能となり、車検が通らなくなります。

タイヤにはスリップサインと呼ばれる1.6mmの高さの山が溝の中に数か所あり、タイヤの接地面がスリップサインと同じ高さになったら使用の限界です。数か所あるスリップサインの1か所でも現れたら車検は通りませんのでタイヤを買い替えましょう。(画像左)

タイヤは、スリップサインのギリギリまで使用せず3mm以下になったらタイヤ購入を検討することをおすすめします。スリップサインは、タイヤサイド部分に△のマークがあり、その△マークの延長線上にスリップサインの1.6mmの山がありますので、簡単に確認できます。(画像右)

前輪駆動車のフロントタイヤやミニバンのフロントタイヤのサイド部分は減りが早くなります。中央部分の溝が残っていてもサイド部分がツルツルになってしまっても車検が通らなくなります。定期的なタイヤローテーションを実施し偏摩耗を予防することも大切です

タイヤの製造年と製造週はココでチェック

タイヤには製造された年と週が刻印されています。

タイヤのサイド部分に刻印されている記号や数字の下4桁を確認すると、最後の2桁が製造年で西暦の下2桁を表しています。その手前の2桁は製造週を示しております。上記画像の場合には「2618」なので2018年26週目の製造であることが読み取れます。

タイヤの製造年と製造週かわかれば、特価タイヤを確認し昨年の製造タイヤだったことなども確認可能です。製造週まで確認することは、スタッドレスタイヤの場合十分意味があります。

たとえば2019年11月にスタッドレス選びをしている時に安いタイヤを見つけ、2019年製と表記してあり、今年のタイヤと判断し購入すると「0619」の表記になっていた場合は、2月の製造です。今年の製造には間違いありませんが1シーズン前の在庫品になります

スタッドレスタイヤのまま夏季使用は危険

スタッドレスタイヤが摩耗劣化し、来年は新しいのを買おうと考え、「履き潰す」と言い、ノーマルタイヤとして次の冬までスタッドレスタイヤを使用しようと考える方も少なくないはずです。

スタッドレスタイヤの冬タイヤとしての使用限度を表すプラットフォーム(残り溝約50%)が表われても、タイヤとしての使用限度を示すプラットフォームまでは余裕ありますのでスタッドレスタイヤをノーマルタイヤとして夏季使用することは問題ありません。

しかし、スタッドレスタイヤの夏季使用は危険であり注意して運転しなければなりません。

スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤと違いゴム質が柔らかく、夏の高温時にはさらに柔らかくなります。接地面がグニャグニャになり、ブレーキが効きにくく、カーブではタイヤが歪み、ふらつきの原因になります

雨の日の高速走行はさらに注意が必要です。ノーマルタイヤは排水性に優れていますが、スタッドレスタイヤは、氷上の水分を吸収して凍結路面でもグリップできるよう設計されています。

つまり、水分を吸収してしまうタイヤのため、排水性能が低下し、タイヤが道路の水面に浮くことでハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。

オールシーズンタイヤの選択肢もあり

冬期間の積雪は、1シーズンで2、3回程度でスタッドレスタイヤがもったいないと感じる地域の方は、オールシーズンタイヤもおすすめです。

長距離走行をせず、走行距離も短い場合には、2~3年タイヤを履きっぱなしで大丈夫です。

積雪時の冬タイヤ装着規制にも対応し、ノーマルタイヤとしてもスタッドレスタイヤより高い走行安定性を確保してくれます。ただし、高速走行を頻繁に行う場合には、減りが早くなりますので、冬に装着して夏そのまま使用したら、次の冬に使用するのは危険と考えてもいいでしょう。

新品タイヤ装着時にはバルブコアも確認しよう

引用元:エーモン工業「【T770】バルブコア」

せっかくタイヤを新品に交換しても空気が抜けやすい場合には、バルブコアを疑いましょう。

空気を充填する部分のパーツで4つで300円~500円前後で購入できます。タイヤ交換時には、必ず取り外して作業する部品ですので、同時にバルブコアも新品に交換することをおすすめします。

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この記事を書いた人

ベビー用品、ランドセル、食品、車、インフラ関連、様々なジャンルのお店、冠婚葬祭、アプリなどの暮らしに特化した様々な専門知識を持ち合わせた編集部です。暮らしるべでは暮らし全般の記事を執筆しており「暮らしの中の知りたいに答える」をテーマにわかりやすい記事をご提供できるように心がけています。

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